まずはシーン説明から・・・
珍しく家には私一人、そういう場合はたいてい Play it Loud!ベンチャーズ必殺の2枚を聴いた。(クルマのオーディオが壊れたものでホームオーディオにて。当たり前といえば当たり前だけど全然違う、怒涛の迫力だ!)

まずは、
シングル・コレクション VOL.1。TOCP-7824
やっぱりモノラル・ヴァージョンは迫ってくるものが天地の差。とりわけ顕著なのが
「ラップ・シティ」だ。ステレオとは別録りでリードがダブル!聴くならモノラルだ。音質的にはCDよりもシングルのアナログ盤が最良。
「イエロー・バード」はベンチャーズの隠れ名演奏第一位だと思う。ここらへんの演奏ができるというのは、エレキ・インスト・バンド数あれどベンチャーズしかいない。リードはノーキー・エドワーズだろう。チェット・アトキンスを彷彿とさせる。
「青い渚をぶっとばせ」、これは大音量で聴くと分かるのだが、まさにメタルだ!切れ味抜群のキリッとしたサウンド。
メタルとくれば
「スウィンギン・クリーパー」と「ペダル・プッシャー」は正真正銘のハード・ロックだ。特に後者は例の
偽ライブ盤がスゴイ!このころのベンチャーズは、素晴らしくキレている。この曲を聴かないとベンチャーズの真髄は味わえない。代表曲ばかりでなく、このような曲をぜひ Play it Loud!・・・。
全24曲を聴いて改めて思ったのだが・・・演奏力+アレンジ力+創意工夫力+俯瞰力=ベンチャーズ。凡百のエレキ・インスト・バンドと決定的に違うのは
「俯瞰力」だと最近、看破した。
もう1枚の「ゴーゴー・ベンチャーズ」は、また後日に。俯瞰力の説明も併せて・・・。